梅花皮(かいらぎ)の岩場 印刷用PDF(A4横 四頁)

@【ゲジゲジカンテ】5.10c 30m ほんだたつ
ガクテラスから右側のカンテを直上する。下部から威圧感があるが、実はガバが連続して快適に登れる。
開拓時、岩の隙間から壱尺の巨大ゲジゲジが出てきたことがある。

A【キミシュー】5.10c 30m ほんだたつ
中間部のフェイスが核心。細かいホールドを使い登っていく。上部はホールドが持ちやすく、快適に登っていける。
終了点はゲジゲジカンテと同じ。メモリアルルート。

B【めじろに囲まれて】5.10b 30m 吉田岳
中間部のテラスから、左のフェイスに足を置きながら、右の壁を押さえつつ登る。ホールドも大きいのが多く、上部までは快適に登ることができる。
終了点は松の木の裏側にある。終了点下では岩がもろいので落石には注意。

C【魅惑のアザラシボデー】5.11b 30m 直木光太郎
上部のハング右側をレイバックぎみに登る。カンテを回り込む際に高さを感じる。

D【フナセイ】5.11c 30m ほんだたつ
岩場のど真ん中を登り、上部の一番張り出しの大きい部分を超える。
高度感が抜群。60mロープ必須。メモリアルルート。

E【成年熊男子】5.11b 30m 直木光太郎
92年べにばな国体成年男子ルートの下部を登る。この岩場の中心部を登るルート。中間のハングに当時使用した青い人工ホールドがついている。先人達を越えたければ使わず登るべし。持久力が試される。

F【リトル・アマビエ】5.11a 30m ほんだたつ
ただひたすら掛かりの良いホールドをつなげて登っていく。登りが快適すぎて何処からか登攀の歌が聞こえてきそう。

G【きばんだパンダ】5.11c 30m 直木光太郎
中間部まではクラックをたどりながら登る。中間部からハングを2つ越えていく。変化に富んだルート。持久力が試される。
(92年べにばな国体成年女子ルートの一部)

H【白鼻猫(はくびねこ)】5.11c 30m ほんだたつ
小さいホールドが続く下部フェイスから上部カンテに続くライン。カンテに入る前のハング部のムーヴが面白い。

I【洗濯屋アライグマ】5.10c 15m 直木光太郎
傾斜の緩いところを登っていく。雨の後は水の流れる道になるため壁が濡れていることが多い。

J【孔雀イルミネーション】5.11c 15m 直木光太郎
中間部のハング越が核心。ハング下でレストし、一気にハングを越えていく。ハングを越えた後もホールドが限られているため気が抜けない。
上部のフェイスはホールドが多いため何通りかの登り方がある。

K【 蹄 】5.12b 15m 直木光太郎
下部は比較的やさしい。中間部のハング越が核心。左右にあるホールドを使い、豪快にハングを越えていく。体を左右に振りながら登っていく。
スタートはなゆたテラス上の終了点からの方がロープの流れが良い。

L【愛犬換毛期】5.11a 15m 直木光太郎
ハングの左脇から上部のフェイスにむけて右上するように登っていく。

M【鷹と山】5.10a 15m ほんだたつ
ショウヘースラブから直上する岩場の一番左に位置するルート。
傾斜はないがバックの飯豊連峰を仰ぎながら高度感を楽しんで登ることができる。

N【ガメガメラ】5.9 40m NP ほんだたつ
菊池敏行氏の提唱する「TRAD ON TRAD(ロクスノ93号)」を体験できる派生ルート。壁の真ん中を右上する断層に沿ってカムのみで登る。
クライミングのグレードは決して高くはないので、カムをセットするところをじっくり探しながら決してランナウトすることなく安全を確保しながら登って欲しい。どうしてもカム設置ができなかった場合は近くのボルトにクリップして危険回避できるので、カム初心者の練習ルートとしても最適。
(回収フォロー&懸垂下降必須) 終了点はゲジゲジカンテと同じ


==ガメガメラ==


==成年熊男子と青い人工ホールド==


【岩場の注意】
○まだ岩が安定していないので落石には注意が必要、必要に応じて地上でもヘルメットを装着してください。
○長いルートだと30m近くになるので、使用するロープは60m以上がよい。
○岩場までの道の脇がワラビ園になっているがワラビは決して採らないでください。
○トイレはないので梅花皮荘のトイレを使用させてもらって下さい。
○地元の住民の方と出会ったときなどは挨拶も忘れずに。
○社会人として秩序ある行動をお願いします。

【岩場の特徴】
○梅花皮の岩場は初級者〜中級者向けの岩場になっている。
簡単なルートでも上まで登ると30m近くになり、高度感を楽しめる。終了点まで登れば背後に飯豊連峰を望むことができる。おすすめは山肌に雪が多く残る春だ。
登り終わった後は思わず美しい飯豊連峰に見入ってしまう。左側の壁には中間のテラスに終了点を設けてあるため、初心者の懸垂下降、マルチピッチのシステムを学ぶ場としても利用できる。
壁のイメージとしては北岳バットレスや谷川岳のような草付きや少々浮石のあるアルパイン要素の強い岩場となっている。

【グレード感】 
○全般的に初心者、中級者向け。上級者は物足りなくかんじるかもしれない。ただし30mと長いルートが多くあるので持久力が試される岩場ではある。

【宿泊、入浴】
○梅花皮荘では宿泊、日帰り温泉に楽しむことができる。手前の梅花皮荘のお風呂はAM10:00〜PM4:00。別館の川入荘は露天風呂になっており、AM10:00〜PM6:00(5:30までに受付)まで入浴可能である。両館とも大人500円、小学生300円。
○梅花皮山荘では宿泊も可能になっている。

【アクセス】
○車で来る場合は、梅花皮荘の駐車場が利用可能。駐車場からは徒歩5分程で岩場に着く。岩場の入り口、路上の駐車は行わないようにして下さい。
○公共交通機関を利用する場合は、最寄り駅が小国駅になる。駅からは梅花皮荘までのバスが出ている。※本数は多くない。

2022.10 直木光太郎

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